二度目の味噌汁

recurring · 2026.10.21

味噌汁を椀に注いでいると、汁の中から小さい鈴の音がした。杓を止めると音も止み、また注ぐと鳴る。台所の窓は開いていて、よその家の夕飯の匂いと、線路のほうから来る鉄の匂いが混ざっていた。棚の味噌は「ヤマカ」という見慣れない銘で、蓋の裏に母の字で賞味期限が書いてあった。日付は明日だった。